ネットワークのハンズオン研修(Ciscoルータ、FortiGateを実機操作)

企業様を対象に、ネットワークの基礎/実践スキル向上の研修を行います。
ネットワークの基礎知識を深堀りするために、実機を使って設定をしたり、コマンドを打ったり、キャプチャをしながらネットワークの知識を深めます。単に知識を習得するだけでなく、実機に触れることで、ネットワークの知識・技術のスキルアップを図ります。

1.ネットワークの本物の力が身に着く研修

実際に操作してもらうのは、PC(およびパケットキャプチャソフトWireshark)、スイッチングハブ(Catalyst)、ルータ(Ciscoルータ)、次世代ファイアウォール/UTM(FortiGate)、Linuxサーバです。
セミナーの講師は、ネットワークスペシャリスト試験対策で高い評価を得ている「ネスペ」シリーズ(技術評論社)の著者である、左門が行います。

なぜ本物の力が身につくのか。それは自分で設計し、トラブル対応までを実施をするから

❶マニュアル通りにやる研修ではありません
この研修では、いくつか課題を出します。ですが、手順書の通りにコピペで終わらせる研修だと、単なる作業になってしまって理解た深まりません。この研修では、一言一句、細かな指示までは出しません。それと、ネットワークの設計に関するところは、部分的に自分で考えてもらうようにしています。たとえば、IPアドレスやサブネットマスクも自分で決めてもらいます。構成も、指針は出しますが、部分的に自分で考えてもらいます。完璧なマニュアルがあって、指示された通りにやるのと、自分で考えるのは、構築の難易度が全く違います。自分で考えるからこそ、実践的な力が付くのです。

❷トラブルシューティングが学べる
この研修には明確なマニュアルはありません。解説として、詳細な手順が配られるわけでもありません。自分で考えながら実施します。すると、うまくいかないことにぶち当たります。とはいえ、ネットワークのトラブルなんて、身近なことばかりです。ちょっとした設定ミス、IPアドレスの入力間違い。また、ルーティングでいえば、同じセグメントが2つあった、などなど。ただ、そんなトラブルを、自分で考え、ペアと考え、切り分けをしたり、コマンドを打ったり、パケットキャプチャをしながら原因を究明するのです。もちろん講師の私からもヒントは言いますが、自分で考えてもらいます。トラブル対応力が付くことが、実践的な力になります。

トラブルシューティングは、トラブル対応力を向上させるためならず、ネットワークを理解するためのものです。

「インターネットがつながらない」というトラブルが発生したとき、そのとき、あなたはいくつの引き出しがあるか?このことが、ネットワークをどれだけわかっているか、なのです。

❸現場のトラブルは、シミュレータでは経験できないものばかり
最近だと、ネットワークのシミュレータソフトが少し普及し、便利になりました。ただ、便利な反面、現場力が付くかは少し疑問です。というのも、現場でのトラブルは、シミュレータでは経験できないものばかりだからです。
たとえば、ネットワークのトラブルなんて、ケーブルが緩んだり壊れていた、ポートを挿し間違えた。PCのファイアウォール設定でpingが拒否された。PCの有線LANで接続していたつもりが、Wifi経由で通信していた。なんてことです。他にも切が無いくらいトラブル事象はあります。これらは、実機を用いてやるからこそ経験できることですし、実践で必要な力も、このような、シミュレータには現れないトラブル対応なのです。

2.ネットワークのハンズオン研修の特徴

❶実機を使う
実践的な力がつきます。
❷原則、2名ペアでの演習
一人で実施するよりも、ペアで連携することで、より理解が深まります。技術力だけでなく、コミュニケーション力も向上します。
また、これが参加者のレベル差を埋める仕組みになります。原則、ペアで進めてもらいますから、ネットワークの知識が弱い方が参加していても(つまり、参加者のレベル差があっても)、どのレベルの方もレベルアップが期待できます。経験豊富な方は、経験の少ない方にアドバイスをすることで、自分自身が新しい気づきがあります。
また、コースに従ってガチガチに手順通り実施してもらるわけではなく、参加者の自由度が高い研修です。経験が少ない方は、基本部分を中心に実施し、経験豊富な方は難しい実機操作にもチャレンジください。

3.研修カリキュラム

3.1 コース概要
項目 内容
コース名 ネットワークハンズオン研修
コースコード SSNC01
研修目的 ・TCP/IPやネットワークの基礎知識を、実機操作を通じて深堀りします。
・Ciscoルータ(またはスイッチングハブ)の実機を操作することで、VLANやリンクアグリゲーション、ルーティングなどの実際の設定を学習します。
・(コース内容によりますが)次世代Firewallの操作では、Firewallの基本やUTM、VPNの設定などを学びます。
・次世代Firewallの学習を通じて、企業のセキュリティ対策の実践を学びます。
・ネットワーク設計を実際に行ったり、チームで相談して進めます。プロジェクト管理能力やコミュニケーション能力の向上にも寄与します。
研修方法 ハンズオン形式の実機操作
日数 1日コースまたは2日コース
内容 ネットワーク基礎、ルータおよびスイッチ、次世代Firewall、ネットワーク管理など
研修時間 9時半~17時(9時~18時の間で調整可能)
参加人数 5名様以上12名様まで(要相談)
講師 左門 至峰
テキスト ストーリーで学ぶ ネットワークの基本(インプレス) 著者:左門至峰
対象者 ①ネットワークおよびTCP/IPの基礎を理解できるレベルの方
②ネットワーク機器の実機操作、TeraTermの操作の基本をご存知の方
※②に関しては、基本操作は冒頭にて1時間ほど解説します。よって、最低限の経験があれば対応可能だと思います。
ご準備いただくもの セミナー会場、プロジェクタ、マイク、インターネット環境、PC(LANポート、Teratermインストール必要)、LANケーブル、配布物の印刷(こちらからデータでお渡しします)など。
3.2 カリキュラム例

・1日目

カテゴリ 形式 詳細
1 序章 講義 ネットワークの概要、OSI参照モデルなど
2 物理層 講義 物理層の知識、LANケーブルなど
3 データリンク層 講義 LANとイーサネットなど
- - handon PCとLANケーブル
4 ネットワーク層 講義 IPアドレス(IPv6含む)、ARP、DHCP、NAT、ICMPなど
- - handon IPv4、IPv6の基礎
5 トランスポート層 講義 TCP、UDP
- - handon ・Wiresharkによるパケットキャプチャ
・ARPテーブル
・TCP/IPの通信
6 データリンク層続き 講義 スイッチングハブ、VLAN、STP、スイッチングハブの設定など
- - handon Ciscoの実機操作
・基本的な疎通の確認
・MACアドレステーブル
・DHCPサーバの設定
・ミラーポートとパケットキャプチャ
・ポートVLANの設定
・タグVLAN
・ループとSTP
7 アプリケーション層 講義 HTTP(GETとPOST、ステータスコードなど)
- - handon Linuxの実機操作
・AWSを使ってLinux基礎
・Webサーバの構築
・HTTPプロトコル

・2日目
実機演習が中心です。

カテゴリ 形式 詳細
8 アプリケーション層 講義 DNSを詳細解説
- - handon DNSの基本動作の確認
9 ネットワーク管理 講義 障害管理、構成管理、性能管理など
- - handon ・SYSLOG
・SNMPを使ったポーリングとTrap
10 ファイアウォールとUTM 講義 FortiGateを使ったUTM
- - handon UTMの実機演習(ポリシーの設定など)
11 ルーティング 講義 ルーティングの基礎、演習用のネットワーク設計
(構成図、IPアドレスをどうするかをペアで考える)
- - handon Ciscoルータによる実機演習
・ネットワーク設計
・ルータの基本設定
・スタティックルートの設定
・NATの設定
・OSPFの設定
・BGPの設定

4.研修費用


1日あたり、税込み基本料金22万円(ネットワーク機器の機材準備費含む)+人数×4.4万円+交通費・宿泊費・雑費
例えば、東京のお客様の会議室で、10名様で1日間の場合
22万円+44万円 + 交通費等6万 =約72万円(税込み)
※交通費は大阪からの実費です。(日程を調整いただければ、ゼロも可能です)
※会場のご準備をお願いします。
※別途書籍をご準備いただきます。

5.研修の内容

ネットワークの基礎知識の深堀りが目的です。ネットワークの基礎、スイッチでのVLANやSTP、ルータを使ったOSPFやBGP演習、ネットワーク管理などが中心です。
以下は、ネットワークスペシャリスト試験用のハンズオンです。試験対策とはいえ、実務に応じた非常に深い内容です。
https://seeeko.com/entry/handson

また、FortiGateの研修などを含めた場合もあります。内容は以下を参考にしてください。
https://seeeko.com/fortigate

6.お問い合わせ

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