ネットワークスペシャリストの試験対策セミナーを実施します

以下てネットワークスペシャリストのセミナーを開催しています。https://nespe.connpass.com/event/175793/
短期間のセミナーにおいて、どういう学習をしていただくか、その考え方をお伝えしたいと思います。

ネットワークスペシャリスト試験の特徴および、セミナーの意図

①広範囲かつ、難しい試験

ネットワークスペシャリスト試験は、とても難しい試験です。技術的に深いところまで問われますし、実際の業務に即した実践的な知識が求められます。昨年であればIP電話の詳細なシーケンスが問われましたし、Fast FluxやDomain Fluxなど、皆さんが初めて聞くような技術も問われました。
さらに、試験範囲は、LANやWANだけでなく、DNSやWeb、メールなどのアプリケーション、さらにはセキュティや仮想化、クラウド技術まで問われます。覚えきれないくらいの用語が出てきます。
この試験を攻略するのは、決して簡単ではありません。

②経験が無いと合格できないのか

では、この試験に合格するのは、ネットワークに精通した技術者しか合格できないのでしょうか。
そんなことはありません。「ネスペ」シリーズ(技術評論社)の書籍でも何度か書いていますが、合格率は社会人よりも学生の方が上です。また、社会人で経験が浅い人の合格率が高くなっています。つまり、きちんと対策さえすれば、ネットワークの経験は関係ないのです。

③ネットワークスペシャリスト試験の勉強法

この試験の対策として、どんな勉強をすればいいのでしょうか。この点も、 「ネスペ」シリーズ(技術評論社)などの書籍で一貫して書かせてもらっていますが、①テキストによる基礎知識の学習と②過去問の学習、の2つが勉強の軸です。
今回のセミナーでは、①の基礎知識の学習を軸に据えています。問題演習は、ご自宅で解いていただくように、事前課題などで配布することにとどめています。

④学習の考え方 →どこを軸に勉強するか

では、この膨大な範囲の基礎知識の中で、どうやって勉強すればいいのでしょうか。覚えることは無限にあります。市販のテキストを見ても、500ページを超えるものもあれば、さらにPDFファイル等で補助テキストがあるものもあります。それらを本格的に勉強するのはツライですよね。それに、合格している人が、全部を学習していると思いますか?

時間は限られているので、効率的な勉強法が求められます。ネットワークスペシャリスト試験を研究し尽くした私が、「ネスペ教科書」や本セミナーにてそのお手伝いをさせてもらいたいと考えております。

過去問で出題された問題を、モグラたたき的に知識を覚えても、効率的とは言えません。問われる知識が毎回異なることが多いからです。
しかし、よくよく問題を見ると、普遍的な技術や知識が問われています。たとえば、LANの基本的な技術であるVLANやVRRP、メール、DNS、プロキシサーバなどです。また、ルーティングであれば、OSPFやBGPが出題の軸であり、問われる内容を整理すると、ネスペ教科書で書いた内容で、ほぼ網羅されます。みなさんが実務での経験が少ないであろうIP電話やSDNに関しても、問われる内容は概ね限られています。

よって、出題頻度が高く、基礎を押さえることで応用問題にも対応できるテーマを、しっかりと学習することが得策です
→セミナーで注力するのはこの内容です。

⑤学習の考え方 →本質の理解

・国家資格であり、問題は良問です。しかも記述式。長文の問題文を理解しながら読まないと、正答が導けないことも多々あります。ですから、単にキーワードを覚えるだけでなく、ネットワーク技術の仕組みについて、本質の理解が求められます。
・また、本質を理解しておけば応用も効くものです。本質を理解するのは面倒ですが、遠回りに見えて、効率的な勉強だと考えています。また、資格は単に肩書きを得るものだけではなく、実務で生かすものです。その観点からも、本質的な勉強に価値があると考えています。

⑥アウトプットが大事

 セミナーでは、一方的に話すだけではなく、皆さんに考えてもらったり、手を動かしてもらいます。こちらからは、いろいろな問いかけもさせてもらいますし、NW構成図やIPアドレス設計、イーサネットフレームを書いてもらうこともあります。インプットだけでなく、アウトプットすることで、知識を確実に自分のものにしていただきたいと考えております。